退院後(術後1か月)までの様子
個人差があるようですので参考までに。不安な症状は病院にご連絡を!
退院後、術後1か月は自宅療養とのことで、のんびり優雅に過ごす。
…つもりだったけど、子育て中なのでそういうわけにもいかず、ボチボチペースで家事を始める。
退院後前半:
ご飯が一度に少ししか食べられず、疲れてすぐに横になってしまう。
出血は術後からほぼなし。一応、余ったナプキンとかおりものシートを付けていました。捨てなくてよかった。
痛みは、まだせきやくしゃみがおなかに響いたり笑ったりすると響くが、その程度。
時々ロキソニンは飲んでました。
退院後から36.9~37.2くらいの微熱が出ることが続くけど、病院に連絡するほどではない。
たまに、子宮が無くなっちゃった、と気持ちが下向きになることはある。
退院1週間後くらいに、急に腹痛があってその夕方から夜にかけてタラッと出る程度の出血(すぐおさまったので様子見)
退院後後半:
疲れやすさは相変わらずだけど、日に日に回復してきている感じ。
子どもは保育園でみてもらっているので昼間は休めてありがたかったです。
入浴も湯船には短時間(20秒くらい?)浸かって子どもとのバスタイムを楽しめました。
ご飯は夫に買ってきてもらったお惣菜を温める程度で、子供の好きな味噌汁のみ作ってました。
入院前に玉ねぎ、人参などの冷凍できる野菜、油揚げなどを刻んでジップロックに入れておき、後はだしを取って煮るだけにしておいたのでラクでした。
普段から作り置き冷凍する習慣なのです(^^;)
洗濯はできるときは夜にやって、ムリなときは朝にゆっくりやったり夫にお任せしてました。
水回り以外のお掃除もほとんど夫にお任せだけど、これはもともとの役割分担なので(へへっ♪)
ラクできるとこはラクして無理しない!をモットーにして焦る気持ちを乗り切りました。
退院3週間後くらいに少量の出血(茶色っぽいおりもの)が続くようになって、診察の時に言うのを忘れないように手帳にメモしておいた。
診察の時に言おうと思っても忘れてしまったり、言いそびれたりするので言いたいことは箇条書きメモが有効。
あ、コレくらいはいいな、と思っているとゼッタイに言い忘れているので。
車の運転も最初は夫と家の周りを1周してみて「これならイケる!」と実感してから乗りました。
いつも以上に安全運転を心掛けましたが、歩くよりは全然ラクで助かった。地域柄、車に乗れないと食料の買い出しに行けないんです…。
【番外編】退院前診察~子宮全摘後の生活について
退院予定日の前日(熱が出た翌日ですね)に退院診察がありました。
朝に看護師さんから用紙を手渡され、
(指で「子宮全摘後の生活について」のタイトルをなぞりながら)
←こういう配慮はありがたいですね!
看護師:「これね、診察の前に読んでおいてね。診察の時に疑問に思ったことも質問できるように、先に渡しておくね!」
あちこちのブログやネットで検索して書かれてあったような、退院後の生活に関する注意が書いてありました。
じっくり読んだ上で用紙にメモメモ
・今後、生理が来ないので、何を持って閉経とするか目安を知りたい
・今後の健診、ドックなどは何を受けたらいいのか?
・性生活について痛みのない方法など具体的なこと
そして診察では一通り用紙に沿って説明されました。
・日常生活について
→1週間は安静に。
アルコールは1か月禁止
・入浴について
→シャワーのみ可
だったけど、診察の時に
「自宅のお風呂にちょっとつかる程度ならイイヨ。長湯は傷のかさぶたがふやけるからダメ」と。
・性生活について
→3カ月は控えるように
・受診の目安
→出血、激しい痛み、熱、吐き気などなど
最後にメモしてあった質問。
・閉経の目安
更年期は個人差はあるけど40代半ばから排卵が不規則になったりして、50~60代で卵巣機能が低下してきます。婦人体温計は卵巣が機能していれば2層に分かれると思われる。更年期の症状としては体温の変化というよりはほてりや著しい発汗といったものが出ます。
症状が強ければ女性ホルモン補充療法ができます。
子宮があれば女性ホルモン補充により生理がくることもあるけど、子宮がないのでこの治療はむしろやりやすいと思う。
・健診について
退院の1か月後に受診して、異常がなければ3か月後、その後は1年おきに子宮がん検診を受けるのでいいと思う。しばらくはK先生が見てくれる!
・性生活について
(ここを質問しようとしたら、スッと看護師さんが席を外した。たぶん配慮なんだな。)
「子宮とって膣を縫っているので短くなってるかと思うんですが、
破けちゃったりしないんでしょうか?」とズバリ質問。
医師:「……そうならないように縫ったつもりです(笑)」
ですよね。こういう返し、好きです。
医師:「実際のところ、こういうことは皆さん話しにくいから、ほんとのところは自分にはわかりませんが、感覚が変わるという人もいるみたいね。」
私:「痛みが強いってこともありますか?そういう時にどうしたらいいとかありますか?」
医師:「うーん…。どこが痛いかってこともあるけども。途中であんまり痛かったら、“ちょっとタイムタイム”ってしたらいいんじゃないですかね(笑)」
私:「ですね(笑)お互いの工夫ってとこですかね」
医師:「まぁ、そうね。(笑)」
潤滑ゼリーとか、そういったアドバイスではなく、ちょっと笑っちゃったけど、私にとってはそっか、途中でも痛いから待って!って言っていいんだなって気が楽になった。
(イヤ、もっと専門的に体位の工夫とかゼリーとか聞けばよかったのかもだけど)
後で夫に話したら、「OK!床、3回たたいてね!」と大爆笑してました。
人生には笑いも必要だ。
【番外編】:大部屋ならではの・・・
※注意! 半ば八つ当たり的な内容も含みます。繊細な方はソッとページを閉じることをお勧めします。
この病院の看護師さんたちの行動で好感が持てたのは、4人部屋で説明をするときに、説明用紙に書かれている病名とか「子宮全摘」とか書いてあることを読み上げず、指差しして「こういうことで手術ですね」と確認してくれたことです。
中には同室の患者さんの病名を読み上げてしまうスタッフもいましたけど、私に関しては誰も言うことはなかった。
子宮筋腫の手術ですね、とか、骨折のリハビリ終わったら退院ねとかくらいは聞こえてきましたけど。
前にも書きましたが、同室のカーテン越しなんて丸聞こえなんですよね。
私自身は、ホテルじゃないんだし、ある程度の音や声に関してはお互いさまって思うところもありました。
でも、でも、でも、ですよ、
同じ日に手術の同室の方に関しては、どうしても受け入れがたかった。
恐らく近隣の医療関係者(医師でも、看護師でもなさそう)
入院初日からお見舞いの方が多数お見えになり、中には同僚の若い男性も来られたりしてて。
それ自体はいいんですよ。(まぁ、消灯前のリラックスタイムでも仕方ない)
入院なんて、手術なんて、不安ですもの。
毎日のように入れ代わり立ち代わり来られた中で、同僚の女性が数名来た時に聞こえてきたんですよね。
「あっちのベッドの人は骨折ですぐ退院になるみたいよ。
向こうの人はね、子宮筋腫みたい。さっき、子宮こう広げる処置しててさ。」
「あー、あれってトイレとかそのままなんだろうかね?落ちちゃったりするのかな(笑)」
みたいな会話が聞こえてくると、すごーーーーーーーーーく、イヤで
もしもーし、わたし、聞こえてますけどぉ…
私がいなかったら私のことも話題になってたんでしょうか?
病気を見舞客の話のネタにせんでくれーーー
やるなら完全にプライベートでやってくれーーーーーーー
さらに熱が高い時や痛みがあって不安な時に(まぁ、この方には私のことは関係ないですけど)保険屋さんが来まして。
「がんじゃなくってよかったねー。がんだったら大変だったよねー。」
なんて会話を1時間以上続けられて、動けたら絶対にラウンジに避難していたけど動くことが出来ないので(例によって右足マヒで)精神的な拷問状態で「がん、癌、ガン」って。
ふとベッドサイドのカゴを見ると、おおお!コレ!いいんじゃない?
こんなところで耳栓が役に立つなんて思ってなかったです...。
病気に上も下もないけどさ
割と、自分ががんになってびっくりしているときに
周りの人の反応で微妙に傷つくこともあった。
「あなたのがんは取ればいいから。もっと進んでる人に比べればまし。」
「切ったら終わり。すぐ元気になるよ」
「なに暗くなってんの」
「子供産めなくなっちゃう」
「病気になるのが運命だったんだよ」etc…
普段ならへっと受け流すことも出来る、なんてこともない言葉なんだけど、
入院、手術、以外にも仕事のこととか子供のこととか
だれに何をどこまで伝えるのか、とか、
結構頭はフル回転して消耗している中で
こういった言葉はいつもに比べると敏感になってしまいました。
手術後、落ち着いた今ならまだ笑っていられるし、(うっせー!わたしゃがんで手術じゃー!)くらいは言えそうだけど(ウソです。ノミの心臓です)。
人は勝手なことを思うし感じるし、それは自由だと思います。
だけど、言っちゃうと、傷つけてしまうこともある。
こういう時にちょっとした言葉で人は傷つくんだよって思う。
(例えば、うつ病で頑張っている人に不用意に頑張ってと言って傷ついた、とか)
これを言うと、「頑張れって言っちゃいけないんだ」とか
表面の言葉だけが独り歩きしたり、なんて言っていいか分からないから疎遠にして孤独に陥っちゃったりって問題は必ず出てくるんだけど、
要するに、相手の立場に立つ、とか
人の話をきちんと聴くってことの難しさとか
知らないと案外傷つけることって簡単なんだよな、気を付けようって改めて自分も反省した。
たぶん、その言葉で傷つくかどうかはそのひと個人によるんだと思う
だから、もし自分の大事な人が辛い状況になったとき、
自分自身が辛い状況で、人に話さなくちゃいけない時、
ちょっと、思い出して心構えすることもいいのかな、と思う。
まとまらない文章ですみません。