子宮頸がん発覚 全摘までの道のり

子宮頸部上皮内がんで円錐切除か?全摘か? 迷いに迷って全摘したお話です

【番外編】:大部屋ならではの・・・

※注意! 半ば八つ当たり的な内容も含みます。繊細な方はソッとページを閉じることをお勧めします。

 

この病院の看護師さんたちの行動で好感が持てたのは、4人部屋で説明をするときに、説明用紙に書かれている病名とか「子宮全摘」とか書いてあることを読み上げず、指差しして「こういうことで手術ですね」と確認してくれたことです。

中には同室の患者さんの病名を読み上げてしまうスタッフもいましたけど、私に関しては誰も言うことはなかった。

子宮筋腫の手術ですね、とか、骨折のリハビリ終わったら退院ねとかくらいは聞こえてきましたけど。

前にも書きましたが、同室のカーテン越しなんて丸聞こえなんですよね。
私自身は、ホテルじゃないんだし、ある程度の音や声に関してはお互いさまって思うところもありました。

でも、でも、でも、ですよ、
同じ日に手術の同室の方に関しては、どうしても受け入れがたかった。

恐らく近隣の医療関係者(医師でも、看護師でもなさそう)
入院初日からお見舞いの方が多数お見えになり、中には同僚の若い男性も来られたりしてて。

それ自体はいいんですよ。(まぁ、消灯前のリラックスタイムでも仕方ない)
入院なんて、手術なんて、不安ですもの。

毎日のように入れ代わり立ち代わり来られた中で、同僚の女性が数名来た時に聞こえてきたんですよね。

「あっちのベッドの人は骨折ですぐ退院になるみたいよ。
向こうの人はね、子宮筋腫みたい。さっき、子宮こう広げる処置しててさ。」
「あー、あれってトイレとかそのままなんだろうかね?落ちちゃったりするのかな(笑)」

みたいな会話が聞こえてくると、すごーーーーーーーーーく、イヤで
もしもーし、わたし、聞こえてますけどぉ…

私がいなかったら私のことも話題になってたんでしょうか?
病気を見舞客の話のネタにせんでくれーーー
やるなら完全にプライベートでやってくれーーーーーーー

さらに熱が高い時や痛みがあって不安な時に(まぁ、この方には私のことは関係ないですけど)保険屋さんが来まして。
がんじゃなくってよかったねー。がんだったら大変だったよねー。」
なんて会話を1時間以上続けられて、動けたら絶対にラウンジに避難していたけど動くことが出来ないので(例によって右足マヒで)精神的な拷問状態で「がん、癌、ガン」って。

ふとベッドサイドのカゴを見ると、おおお!コレ!いいんじゃない?

こんなところで耳栓が役に立つなんて思ってなかったです...。

病気に上も下もないけどさ
割と、自分ががんになってびっくりしているときに
周りの人の反応で微妙に傷つくこともあった。
「あなたのがんは取ればいいから。もっと進んでる人に比べればまし。」
「切ったら終わり。すぐ元気になるよ」
「なに暗くなってんの」

「子供産めなくなっちゃう」
「病気になるのが運命だったんだよ」etc…

普段ならへっと受け流すことも出来る、なんてこともない言葉なんだけど、
入院、手術、以外にも仕事のこととか子供のこととか
だれに何をどこまで伝えるのか、とか、
結構頭はフル回転して消耗している中で
こういった言葉はいつもに比べると敏感になってしまいました。

手術後、落ち着いた今ならまだ笑っていられるし、(うっせー!わたしゃがんで手術じゃー!)くらいは言えそうだけど(ウソです。ノミの心臓です)。
人は勝手なことを思うし感じるし、それは自由だと思います。

だけど、言っちゃうと、傷つけてしまうこともある。

こういう時にちょっとした言葉で人は傷つくんだよって思う。
(例えば、うつ病で頑張っている人に不用意に頑張ってと言って傷ついた、とか)
これを言うと、「頑張れって言っちゃいけないんだ」とか
表面の言葉だけが独り歩きしたり、なんて言っていいか分からないから疎遠にして孤独に陥っちゃったりって問題は必ず出てくるんだけど、
要するに、相手の立場に立つ、とか
人の話をきちんと聴くってことの難しさとか

知らないと案外傷つけることって簡単なんだよな、気を付けようって改めて自分も反省した。

たぶん、その言葉で傷つくかどうかはそのひと個人によるんだと思う
だから、もし自分の大事な人が辛い状況になったとき、
自分自身が辛い状況で、人に話さなくちゃいけない時、
ちょっと、思い出して心構えすることもいいのかな、と思う。

 

まとまらない文章ですみません。