子宮頸がん発覚 全摘までの道のり

子宮頸部上皮内がんで円錐切除か?全摘か? 迷いに迷って全摘したお話です

入院2日目(手術当日)

6:30 起床 バイタルチェックに看護師が回って来る。
看護師:「大丈夫ですか?見てると全然眠れなかったみたいですよね?」

この気遣いがうれしい。
バイタルチェック後は浣腸。
看護師:「急に来ることがあるからトイレに入っててもいいよ」と言われてトイレで待機。ちょっとは我慢できたけど、無理無理無理――――――――――。
手すりがあってよかったわーってくらい、ちょっと貧血ぽくなってトイレで卒倒するかと思った。

9時ごろK先生登場し、「昼頃、手術ね。じゃ、そういうことで」と素早く去っていく(笑)
10時、夫が到着。
11時ごろ手術着のガウンにお着替えして(下のズボンは履いてていいって)血栓予防の弾性ストッキングを履く。

そして点滴開始。(すでに緊張で手が冷たいので血管が見えない)
新人のコが悩みながら左手に刺すが入らず、「別の人、呼んできます(;´Д`)」と。
先輩看護師と共に腕を見るが、「う~ん」と悩みだしたため、

「ホットパックください!根性でいい血管出して見せます!」(`・ω・´)
とホットパック作ってもらい温めてみる。

しかし、努力の甲斐もなく、右腕の点滴となる (´;ω;`)ウッ…
(術後に不便だろーなー)

12時ごろ、看護師と夫と徒歩で点滴をお供に手術室へ向かう。
看護師:「旦那さんは、手術室の前までです。病棟のラウンジでお待ちください」

えっ!ここで別れたら、取ったモノを見せてもらえない!
どうする?どうなる?
夫にばいばいする余裕もなく、内心、一人でテンパるがそのまま手術室に連行誘導される。
と、そこに昨日の笑顔が素敵な手術室のT看護師がいるではないか!

手術の緊張もあって、このT看護師さんの顔を見るとすごーくほっとした。
病棟看護師からT看護師に受け渡されて手術部屋に誘導され(精神的に限界でモウロウ状態)、名前と手術の種類を確認されいくつもある手術室を通って(ホントにぼんやり状態。寝てないし。)
「ここです」と案内される。

入室する直前、ハッ!と我に返り、

私:「まって!あの、手術して取り出した子宮、家族に見せてもらえます?」
T看護師:「はい?…えっと、子宮、ですか?」
私:「ダメならいいんですけど、…見たいです!(`・ω・´)」(←ナゾの強気)
T看護師:「そうですね。先生に聞いてみますね。もしダメだったらごめんね」ニコッ ←いい人認定

入室するとK先生と麻酔科医と思しき先生が談笑中。
ひいっ!先生の顔を見たらなんか緊張がゆるんで泣きそう(´;ω;`)

看護師:「こっちですよ~。まず、あおむけになって心電図付けますね」
色んな機械がつけられて準備してくれているけど、手術室ってうるさいわ~、ナニこの音。ピコーン、ピコーンって…。

はっΣ(・□・;)!

 私の心拍か!(速いぜ…)

「次は硬膜外の麻酔入れるので、横向きますね。私の方向いてくださいねー。」
T看護師の誘導に従って左を下にして横向きながら、もうすでに看護師さんの腕にめいっぱいしがみつき…

T看護師:「いいですよ~。つかまっててくださいね~。」←いい人認定
(ゼッタイ痛かったと思う…)

麻酔科の先生も「消毒しますね」「冷たくなるよー」と一つ一つ声掛けしてくださるものの、恐怖と緊張でボロボロ涙がこぼれてくる。
しがみついたままボロボロ泣いていると、もう一人の看護師さんがそっとガーゼで涙を拭いてくれ(ありがたや~)ガーゼも持たせてくれた。

恐れていた硬膜外麻酔を入れるための麻酔注射は多少、ちくっとはしたけど、想像より痛くなくてぐぐーっと押される感覚や先生のちょっとした(ん~?あれ~?ダメか~?)などの言葉の方が怖かった。
医療者の皆様、気を付けてくださいね。患者はイロイロと不安なんですよ。

さて、硬膜外麻酔がうまく入って次はあおむけに。
いよいよ全身麻酔

事前に人に聞いたりブログなどで調べてみると、
全身麻酔の時って、「眠くなりますよ~」ぱたっ
からの、「終わりましたよー!」えっ?もう?
ってなると思っていたんです。

どんなに抵抗しても(するんかーい!)5までは数えられなかった、とか、一瞬だった、とか聞いていまして。

私、硬膜外入れるときに泣いちゃったでしょ?
泣くと、ハナミズ、出るでしょ?
まって!このまま寝かされて挿管されたらハナがのどに流れちゃうっ!!

あんまりビビッているからか、麻酔科の先生は硬膜外入れてあおむけになると同時に、
「もう、寝ちゃおっか(苦笑)」と酸素マスクをかざしてくる・・・

私:「まって!おねがい!鼻かませて!」   一同爆笑!
渡されていたガーゼで無事に鼻をかみ(?)
麻酔科医「………。(苦笑)もう、いっかな?」と酸素マスクを当てられつつ、
(あ、もう休める。周りを見ておこう…オヤスミナサイ)ぱたっ

前日からの不眠、極度の緊張、硬膜外麻酔が入って緊張がゆるんだためか、すんなり眠りについたって感じだった。

不思議なのが麻酔から覚めるときで、みんなのように「もしもーし!○○さーん!終わりましたよー!」みたいなやつが一切なく、

(あー、子供のお泊りのTシャツ、もう一枚いるかなー。あ、おやつも持たせなくちゃ、それからそれから……)
麻酔科医:「よし、抜管しよっ!」
(ん?ばっかん?)ズルズルっ

急に周囲の音が戻る。

 ガチャガチャガチャ   「術中の血圧は…」「手術開始時間、○○時で…」
  ぴこーん、ぴこーん      「はい、わかりました」「あとは病棟で…」
手術室看護師から病棟看護師に申し送りしてる…?

そういえば、手術だったっけ?
お、おわった…?…の?
という感じでした。

ちなみに、だれからも名前とか呼んで起こされた覚えもないけど、目覚める直前だったのか、

……カチャカチャ(金属音)……
……『血圧が低めだなぁ』(遠くで聞こえる)

みたいな夢(?)を見て(もしかしてヤバいやつ?寝よっ!)
って思ったのは、やっぱ夢ですか?